色の選び方がわかる!デジタルイラストで失敗しない配色の基本ルール

線画も描けて、ブラシの使い方もわかってきた。いよいよイラストに色を塗ろうと思ったとき、「どんな色を選べばいいんだろう?」「色を組み合わせたらなんだかごちゃごちゃして見える…」と悩んだことはありませんか?
色は、イラストの雰囲気や印象を大きく左右する大切な要素です。今回は、専門的な知識がなくても大丈夫!デジタルアートで失敗しないための「配色の基本ルール」を分かりやすく解説します。このルールを覚えて、あなたのイラストをさらに魅力的に彩りましょう。
カラーパレットを使ってみよう
まず、手当たり次第に色を選ぶのではなく、**カラーパレット**を使うことをおすすめします。多くのイラストアプリには、複数の色を登録しておけるカラーパレット機能があります。
イラストを描き始める前に、メインとなる色をいくつか決めてパレットに登録しておきましょう。こうすることで、描いている途中で色がブレるのを防げますし、配色に統一感を持たせることができます。好きな写真やイラストから色をサンプリングしてパレットを作るのも良い方法です。
「色相環」でわかる色の組み合わせ
色の組み合わせに悩んだら、**「色相環(しきそうかん)」**という、色を円状に並べた図を参考にしてみましょう。これを意識するだけで、誰でも簡単にまとまりのある配色が作れます。
- 同系色:色相環で隣り合う色(例:青と水色)。統一感があり、落ち着いた印象になります。
- 補色(反対色):色相環で反対側にある色(例:赤と緑)。互いの色を引き立て合い、イラストにメリハリとインパクトを与えられます。ただし、使いすぎると派手になりすぎるので注意が必要です。
- 類似色:色相環で近くにある色(例:黄と黄緑)。同系色よりも変化があり、バランスの取れた配色になります。
最初は「同系色」や「類似色」でまとめてみると、失敗が少なく、安定した配色になります。慣れてきたら「補色」に挑戦してみましょう。
プロの配色からヒントを得る方法
どうしても配色が思いつかないときは、プロの作品からヒントをもらうのも一つの手です。
- 好きなアニメやマンガの配色を参考にする:あなたの好きな作品のキャラクターや背景の色を観察してみましょう。どんな色が使われているか、どんな組み合わせになっているかを見るだけでも勉強になります。
- ウェブサイトのカラーパレットを参考に探す:インターネット上には、無料で使える配色ツールや、美しいカラーパレットを公開しているサイトがたくさんあります。そこから気に入ったパレットを選んで、自分のイラストに取り入れてみましょう。
色選びに正解はありません。まずは、あなたの「好き」を基準に色を選んでみることが大切です。次の記事では、デジタルイラストをさらに立体的に見せる「影と光」のテクニックについて解説します。お楽しみに!