【脱・デッサン地獄】楽しく描くためのスケッチ練習法

デジタルアートを始めてしばらく経つと、ふとこんな悩みが頭をよぎることがあります。「もっと上手く描けるようになりたい」「デッサンをちゃんとやるべきなのかな」と。もちろん、デッサンは絵の上達に役立ちますが、義務感で続けてしまうと、いつの間にか「描くことの楽しさ」を忘れてしまいがちです。
この記事では、「上手さ」を一旦置いて、**純粋に楽しむことを目的としたスケッチの練習法**をご紹介します。デッサン地獄から抜け出して、描きたいものを自由に描く喜びを思い出しましょう!
描くことの「楽しさ」を再発見しよう
スケッチの目的は、デッサン力を上げることだけではありません。描く対象の魅力を見つけたり、自分らしい線の表現を探したりする、いわば「遊び」のようなものです。
まず、頭の中にある「こう描かなければいけない」という固定観念を捨ててみましょう。線の太さ、バランス、影のつけ方など、細かいことは気にしなくて大丈夫です。あなたが「見ていて楽しい」と感じるものを、思うままに描いてみてください。
楽しく続けられるスケッチ練習法3選
デッサン用の石膏像や静物画ではなく、あなたの「好き」を刺激する題材で練習してみましょう。
1. 好きなものをとにかく描く!「好き」スケッチ
あなたが心から「好き」だと感じるものを、とにかくたくさん描いてみましょう。
- 好きなキャラクター:アニメやゲームの推しキャラ。服や表情を変えて描いてみるのも楽しいです。
- お気に入りのアイテム:愛用のマグカップ、お気に入りのスニーカー、集めているフィギュアなど。
- 美味しそうな食べ物:カフェで飲んだコーヒー、コンビニの新商品、食卓に並んだ夕食など。
「好き」なものなら、描いているだけでワクワクしてきます。上手く描くことよりも、その魅力をどう表現するかを楽しんでみましょう。
2. ポーズ集や写真で遊ぶ!「雰囲気」スケッチ
「人物を描きたいけど、ポーズが思いつかない…」という時は、ポーズ集や写真を参考にしてみましょう。トレースのように完全に真似るのではなく、あくまで「雰囲気を楽しむ」ことが目的です。
- 気に入ったポーズをざっくりと描く:腕や足の位置、全体のシルエットだけを捉えるように、数分でざっくりと描いてみましょう。
- 表情や髪型を変える:写真のポーズを借りて、自分のキャラクターに置き換えて描いてみましょう。普段描かないようなポーズにも挑戦できます。
完成度を求めないことがポイントです。たくさん描いていくうちに、自然とポーズの引き出しが増えていきます。
3. 普段使わないブラシに挑戦!「お絵かき」スケッチ
いつも同じブラシで描いていませんか?たまには「このブラシは何だろう?」と好奇心のままに触ってみましょう。
- 水彩風ブラシ:水彩のぼかしや滲みを楽しみながら、風景を描いてみる。
- クレヨン風ブラシ:まるで子どもの頃に戻ったように、クレヨンの質感で好きなものを描いてみる。
- 特殊なブラシ:星や花、キラキラしたエフェクトのブラシで、イラストに飾りつけをしてみる。
「遊び」として色々なブラシを試すことで、新しい表現方法の発見につながります。
デッサンは、あくまで絵を楽しむための一つの手段です。義務感に縛られず、あなたの「好き」や「楽しい」を優先して、自由にスケッチを楽しんでみましょう。それが、いつの間にかあなたのスキルを伸ばす一番の近道になるはずです。