【背景を描くのが苦手な人へ】デジタルで簡単に描ける背景テクニック集

キャラクターは描けるようになったけれど、背景がどうしても描けない…と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。背景はイラストの世界観を広げ、キャラクターの魅力を引き立てる大切な要素ですが、いざ描こうとすると複雑で難しく感じてしまいますよね。
でも安心してください。デジタルアートには、背景を描くのが苦手な方でも簡単にできる便利なテクニックがたくさんあります。今回は、アプリの機能を活用して、見栄えのする背景をサクッと描く方法をご紹介します。完璧を目指さず、まずはイラストに「雰囲気」をプラスしてみましょう!
グラデーションツールで空を描こう
「背景=複雑な風景」と考える必要はありません。まずは、空や夕焼け、夜空など、シンプルな背景から始めてみましょう。そこで大活躍するのが、前回もお伝えした**グラデーションツール**です。
使い方はとても簡単。背景用のレイヤーを作成し、グラデーションツールを選択して、好きな色を2色選びます。あとは画面上で色を変化させたい方向にドラッグするだけ。これだけで、一瞬で美しいグラデーションの空が完成します。夕焼けや星空など、色を変えるだけでさまざまな情景を表現できます。
簡単なブラシで雲や木を描く方法
グラデーションの空に、少しだけ何かを足したいときは、ブラシツールを活用しましょう。アプリには、雲や葉っぱの形をしたユニークなブラシが用意されていることがあります。
- **雲のブラシ**:白や水色の雲ブラシを選んで、ポンポンと押すように描くだけで、リアルな雲を簡単に描くことができます。
- **木のブラシ**:葉っぱのブラシを使えば、一本一本丁寧に描くことなく、フサフサとした葉っぱの茂みを表現できます。
これらのブラシは、あくまで「それっぽく見せる」ためのもの。細かい描き込みは気にせず、まずはイラストの雰囲気を壊さない程度に、軽く配置してみましょう。
写真を取り込んで背景にするテクニック
「自分で描くのはやっぱり難しい…」という場合は、いっそのこと写真を取り込んでしまうのも一つの手です。著作権フリーの美しい風景写真を背景として取り込み、少し加工を施すことで、まるで描いたかのような自然な背景にできます。
具体的には、以下のような加工を試してみましょう。
- **色調補正**:写真の色を、イラストの色味に合わせるように調整します。
- **ぼかし**:背景の写真を少しぼかすことで、キャラクターが引き立ち、イラスト全体の統一感が増します。
- **透明度調整**:写真のレイヤーの透明度を少し下げることで、イラストに馴染ませることができます。
これらのテクニックを活用すれば、背景を描くのが苦手でも、作品のクオリティを格段に上げることができます。まずは一つのテクニックから、背景に挑戦してみましょう。次の記事では、イラストをさらに魅力的に見せる「文字入れ」や「スタンプ」について解説します。お楽しみに!