【保存版】デジタルイラストのファイル形式を理解しよう!PNG、JPEG、PSDの違い

時間をかけて描いた大切なデジタルイラスト。完成したら、次は作品をファイルとして保存しますよね。しかし、保存するときに「PNG」「JPEG」「PSD」など、色々な選択肢が出てきて、「どれを選べばいいの?」と迷ってしまうかもしれません。

このファイル形式を正しく選ばないと、画質が劣化してしまったり、後から修正ができなくなったりする可能性があります。今回は、初心者が覚えておきたい主要なファイル形式3つについて、その特徴と使い分けを分かりやすく解説します。

デジタルイラストを保存する際の3つのファイル形式

デジタルアート制作でよく使われるファイル形式は、主に以下の3つです。

1. PNG(ピング)形式

【特徴】透過(透明)を保持できる

PNG形式の最大の強みは、背景を透明にしたまま保存できることです。イラストの背景を消して、キャラクターだけを切り抜きたいときなどに非常に便利です。また、JPEGよりも画質の劣化が少ないため、くっきりとした色を保ちたい作品にも向いています。SNSに投稿する際にもよく使われる形式です。

  • こんなときに使おう!:キャラクターの立ち絵、アイコン、ロゴなど、背景を透明にしたい作品。SNSに高画質でイラストを投稿したいとき。

2. JPEG(ジェイペグ)形式

【特徴】ファイルサイズが小さい

JPEG形式は、画像を圧縮してファイルサイズを小さくできるのが特徴です。写真などでよく使われる形式で、データが軽いため、メールに添付したり、ウェブサイトに載せたりするのに適しています。ただし、画像を圧縮する際に画質が少し劣化してしまうこと、そして透明部分を扱えない(必ず白などの背景がついてしまう)ことに注意が必要です。

  • こんなときに使おう!:ブログやウェブサイトに作品を載せたいとき。手軽に誰かに作品を送りたいとき。

3. PSD(ピーエスディー)形式

【特徴】レイヤーを保持できる

PSD形式は、**レイヤー情報をそのまま保存できる**唯一の形式です。これは、作品を制作したアプリの形式(ファイル)です。この形式で保存しておけば、次回にファイルを開いたときに、レイヤーを分けた状態から編集を再開できます。作品を完成させるまでは、この形式でこまめに保存するようにしましょう。

  • こんなときに使おう!:作品を制作中に保存するとき。後から修正する可能性がある作品。

まとめ:用途に合わせて賢く使い分けよう

せっかく描いた作品を最高の状態で残すために、保存する際は以下のルールを心がけましょう。

  • **制作中は「PSD」形式でこまめに保存する**
  • **SNSに投稿するときは「PNG」形式で書き出す**
  • **ウェブサイトなどデータサイズを抑えたいときは「JPEG」形式で書き出す**

この使い分けを覚えておけば、作品が意図せず劣化したり、後から修正できなくなったりする心配はありません。これで安心してデジタルアート制作を楽しめますね。次の記事では、写真を使って構図の練習をする方法をご紹介します。お楽しみに!